【映画レビュー】「君のためなら何度でも…」タイムループ・タイムパラドックス映画 2作品
今回ご紹介する映画は「ミッション:8ミニッツ」と「オール・ユー・ニード・イズ・キル」で、 何度も何度もくり返される試練を乗り越える主人公を描いた2作品です。
タイトルからは想像もできないのですが、この2作品の共通点は「愛」でした。
ではいつものように内容の薄めなレビューにお付き合いください。
ミッション:8ミニッツ
2011年の作品で主演はジェイク・ギレンホールとミシェル・モナハン。そして監督はあの大御所ミュージシャンのデヴィッド・ボウイの息子ダンカン・ジョーンズです。
【簡単なストーリー】
ある列車の座席で目覚めたコルター(ジェイク・ギレンホール)は、目の前にいる見知らぬ女性クリスティーナ(ミシェル・モナハン)に話しかけられます。
さらに彼女は自分のことをショーンと呼び、さらに鏡にうつる自分を見て別人だと気づき動揺する。
すると乗っていた列車がとつぜん爆発!?
そのあとコルターは目覚めるのですが、そこは軍の施設でカプセルのような装置の中、、、
その装置のモニター越しにいる女性コリーン(ヴェラ・ファーミガ)に列車でのことを質問をされるが、コルターには何が起きているか理解できません。
そして理解できないままコリーンに爆弾を探すように言われた瞬間、「8分前」に目覚めたあの列車へ戻されます。
ここからコルターの何度も同じ「8分間」を繰り返す過酷な運命が始まります。
実はコルターは乗客全員が死亡した列車爆破事件の犯人を捕らえるべく、政府の極秘任務として爆破前の被害者の「意識」に送り込まれていた。
最初は任務として事実を理解できないまま奔走するコルターですが、徐々に列車の乗客や自身に起こっている事実を知ることになります。
その事実をどうすることも出来ないと理解しながらも、なによりクリスティーナを救いたいという気持ちが
思いもよらない方向へ進んでいきます。
タイトルだけ見るとサスペンスアクションのようなイメージですが、愛する人を救いたいという恋愛要素もあり感動できる作品です。
オール・ユー・ニード・イズ・キル
この作品は「桜坂 洋」による日本のライトノベルが原作を実写化したもので、トム・クルーズとエミリー・ブラントの豪華キャストで描かれています。
【簡単なストーリー】
「ギタイ」と呼ばれる謎の侵略者との戦いが続くなか、軍の広報であるケイジ少佐(トム・クルーズ)は戦闘経験もないのに最前線に送られてしまいます。
その過酷な戦場で女戦士リタ(エミリー・ブラント)に出会うのですが、リタは敵に殺されてしまいます。
ケイジ自身もなんとかギタイを倒すのですが、その返り血を浴びてしまい死んでしまう。しかしその瞬間タイムスリップしてしまい、もとにいた基地に戻ってしまいます。
原因不明のタイムループに陥ったケイジは、再び戦場に向かうことに、、、
そして何度も何度も同じ戦闘をくり返しているうちに女戦士リタも同じようにタイムループに苦しんでいることを知り、二人は敵を倒すために協力して戦いを繰り返していくことになります。
そして少しずつ敵の中枢へ近づいていくのですが、ケイジは目の前でリタが何度も死んでいくのを見ていくうちに彼女を守りたいと思うようになり、、、
同じシーンが何度も続くのですが、テンポがよく進んでいくので飽きさせません。あとトム・クルーズがどんどん兵士として強くなっていくのですが、徐々にそのオーラをまとっていく姿やリタを救いたいという苦悩もさすがの演技でこなしてます。
エミリー・ブラントも強い兵士役ですが、ほんと彼女はどんな役でもこなすので違和感なくカッコいい。
この作品は基本的にアクション映画ではありますが、映画「オブリビオン」にも似た静かな感動がありました。
感想
タイムループやタイムパラドックスのストーリーは観てて混乱しますが映画ならではの非現実を味わえますね。
過去に戻ることによって主人公に選択肢を増やすことでいくらでも違う未来を描けるし、複雑な展開も多いので観ているこちらは引き込まれます。
今回の2作品は基本アクション系だと言えますが、主人公が近くにいる女性の死を何度も目の当たりにすることで恋愛要素が加わり、タイトルからは想像できない満足感がありました。
「バタフライ・エフェクト」などもそうですが、こういうタイムループ・タイムパラドックス系のストーリーは恋愛ものが相性がよく描きやすいのかもしれませんね。
このジャンルはおもしろい作品が多いので、また機会があればご紹介したいと思います。
最後までご覧いただきありがとうございます。