【映画レビュー】12モンキーズの原型作品「ラ・ジュテ」の独特な世界観をおすすめしたい
今回は1,962年のフランス映画で「12モンキーズ」の原型となった作品「ラ・ジュテ」をご紹介します。
この作品はモノクロ写真のみで構成され、写真の移り変わりで物語が進んでいく独特な世界観を持っていて、押井守監督も多大な影響を受けた映画として知られています。
ストーリーは、第3次世界大戦によって荒廃したパリ。地上は放射能により汚染され、人類は地下に逃れて生きることに。
その世界を支配している人間は捕虜を使い、過去や未来に送り込む実験を繰り返していた。
そしてある男が選ばれ、人類を救うために過去や未来へと送り込まれていく。
後半は主人公の子供のころの記憶に出てくる女性と過去で出会い、限られた中で幸せな時間を過ごします。
しかし、任務を達成した主人公は現在に戻り、その女性とはそれっきりとなってしまい、
あるきっかけで過去に戻れることになり、もう一度その女性のもとに向かうのですが、、、
この作品は28分の短編映画なのですが、モノクロ写真とナレーションだけで進んでいくので不思議な感覚になります。
時間は短いですが、かなり集中して観てしまうのでちょうどいい長さですね。
そしてあるシーンで一瞬だけ「動画」が挿入されているのですが、写真だけで構成されている中でのこの数秒の動画に心を奪われます。
この作品を観たあとにすぐ「12モンキーズ」を観なおしたのですが、しっかりとこの作品をもとに作られているとわかるシーンがいくつもあります。
もちろん「ラ・ジュテ」にはブルース・ウィリスのアクションやブラピのイカれた演技はないですが(笑)
話の軸は同じでも映像手法や時代でここまで世界観が変わる作品は多くありません。
この世界観の違いをぜひ感じて欲しいので、「ラ・ジュテ」を観てから「 12モンキーズ 」を観ることをおすすめします。
こちらからご覧いただけます
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※本ページの情報は2020年2月時点のものです。 最新の配信状況は U-NEXT サイトにてご確認ください。